骨粗鬆症とは骨の骨密度が減少して起こり、骨折しやすくなってしまう病気です。
女性に多い病気と思われがちですが、男性も加齢とともにリスクが高まることがわかってきました。
その他、胃や肝臓の病気などをしている方、産後の女性、過度なダイエットでも危険が高まるようです。
今まで骨粗鬆症はカルシウム不足から起こる病気と言われていましたが、最近の研究ではビタミンKの不足によって起こることも分かってきたそうです。
カルシウムは骨の骨密度をあげるのに必要な栄養素ですが、ビタミンKは骨の質をよくしてくれる栄養素になります。
またビタミンKには、カルシウム同士をしっかり繋ぎとめ骨の質を高めるコラーゲンを増やして骨を強固にする働きもあります。コラーゲンが骨内に不足してくると、カルシウムの結合は弱まり骨折しやすくなってしまいます。
ビタミンKはカルシウムが溶け出すのを防ぐ大事な栄養素になります。
ビタミンKを多く含む食品
最近、このビタミンKを多く含む食品として世界中で話題になっているのが納豆です。
納豆の原料となる大豆には元々ビタミンKは含まれていませんが、納豆菌が繁殖する際に大豆のたんぱく質を分解して造られる物質がビタミンKなのだそうです。
その他、ビタミンKを多く含む食品ではモロヘイヤ、春菊、かぶの葉の部分、バジル、味付け海苔、抹茶(粉)、わかめなど。
また、ほうれん草、菜の花、ニラ、ひじきなどにも含まれています。
これらの食品を効率よく摂ることが骨粗鬆症予防に効果があるということです。
ビタミンKを上手に吸収する方法
ビタミンKを効率よくとる方法は、油と一緒にとることで吸収率が高まります。
納豆だと磯辺揚げ風にしたり、納豆天などがおすすめですね。
また、丸大豆納豆と挽きわり納豆では、挽きわりを選んだ方がビタミンKの量が1.5倍多いそうです。
しかも、賞味期限ギリギリだとさらにビタミンKは増えるようです。
納豆はその他にも、血液サラサラ効果のあるイソフラボンが多く含まれていたり、便秘の解消などにも良いとされています。
年齢が高まるにつれ積極的に食べたい食品ですね。
さいごに
骨粗鬆症は自覚のない病気で、骨折して始めて知る人も多いそうです。
普段から検診で骨密度を測ったり、ビタミンKを積極的に摂取して強い骨を作っておくことで骨粗鬆症予防を心がけることが大切なようです。