関東では雪もちらつき、一段と寒さが増してきました。
冬真っ盛りですが、花粉症の人にとってはまもなくつらい季節がやってきます。
鼻づまり、目の痒み、くしゃみなど、花粉症の患者数は全国で3000万人以上、4人に1人が花粉症なのだそうです。
関東地方の花粉の飛散量は例年の1.5倍、
去年と比べると3倍になる見込みです。
L4you(エル・フォー・ユー)の花粉対策特集
花粉症は早めの治療が効果的で、早期に治療を開始することで症状を格段に軽くすることができます。
番組のアンケートによると、花粉が飛び始めるこの時期、症状が重い人でも案外対策を始めていない人が多いようです。
ひどい花粉症の人はもう経験済みかも知れませんが、いったん発症してしまうとなかなか治りにくくなり、ちょっとした刺激や、匂いなどにも反応してどんどん悪化するそうです。
飛散時期
1月1日からの気温の合計が400℃に達すると飛散の開始が始まり480℃を超えると本格飛散になるというデータがあります。
今日までの合計は381℃です。
数日中には飛散が始まるということですね。
花粉症対策の決め手は初期治療
杉の花粉が飛び始める直前直後から治療を始める初期療法が注目されています。
専門医によると、今から対策を始めれば、発症を遅らせ期間中も症状を軽くすることができるそうです。
花粉症の仕組み
花粉を鼻から吸い込むと、花粉が鼻の粘膜に触れてはじけ、中からアレルギーの原因であるアレルゲンが飛び出し体内に吸収されてしまいます。
体内に異物が入り込むとマクロファージがすぐに駆けつけ、リンパ球に 花粉は敵だという情報を伝えます。
すると、リンパ球は花粉を体内から追い出すために、すぎ花粉だけに反応するIgE抗体を作り出します。
このIgE抗体が花粉症の原因です。
これがたくさん作られることで花粉症を発症するといわれています。
IgE抗体は鼻や目の粘膜にある細胞にくっついてスタンバイし、次に花粉が入ってきた時には、ヒスタミンなどの化学伝達物質を放出します。
その結果、鼻水や鼻づまり、目のかゆみなどのつらい花粉症の症状を引き起こすのだそうです。
専門医のすすめる初期療法とは
ヒスタミンなどの化学伝達物質が分泌されるのを先に薬で抑えてしまう治療法です。
症状が出る前の、ちょうどこの時期から初期療法を行えば花粉症の発症を送らせ、症状を軽くすることもできるといわれています。
薬を利用することで3~4割ほど症状が軽減するそうです。
鼻ががムズムズすると感じてからでも、初期治療は遅くないと専門医は言います。
何度も繰り返すとどんどん過敏になって症状が悪化してしまうので、早めの受診を勧めていました。
花粉症薬の種類
処方される薬は症状や、生活週間に合わせて5種類。
人によってちがうのでお医者さんに相談して選ぶことになります。
くしゃみ 鼻汁 (目薬)
◆遊離抑制薬
副作用は少ないが、作用は穏やか樹分に効果が出るまでには2週間程度かかる
比較的安全
◆抗ヒスタミン
最も良く使われている薬を即効性があり持続性も優れている
眠くなりやすいのが欠点
鼻づまり
◆抗LTs 薬
比較的即効性がある
十分な効果が出るまで1週間程度
くしゃみ 鼻水の改善効果もある
◆抗PGD2・TXA2薬
十分な効果がでるまで1,2週間
作用は強い
◆Th2サイトカイン阻害薬
効果が出るまで1,2週間
作用は緩やか
雨などが降って一時的に緩和されてもシーズン中は安易に薬を飲むのをやめないことが肝心だそうです。
花粉症の方は早めの受診で春を迎えるのがよさそうですね。