インフルエンザ対策や花粉を防ぐためにマスクを着用する方も多いと思います。
マスクをしていればとりあえずは安心、と思っていたら..なんと、マスクには意外な落とし穴がありました。
誤った方法で装着していると、いくら高価な99%ウイルス除去率のマスクを使ってもまったく効果はありません。
試してガッテン『そのマスク、大丈夫?予防効果10秒超U』で行われた実験によると驚きの結果でした。
被験者にそれぞれ、99%カットフィルター付き、100円ショップのマスク、箱入りお得用、医療用サージカルマスクなど日頃使っているマスクを普段通りに装着してもらい、特殊な装置でマスク内の除去率を計測する実験を行ないました。
その結果、医療用の75.5%を最高に、それ以外はどれも付けていないのと同じくらい効果なしという残念な結果でした。
市販のマスクはあまり意味はないのでしょうか?
しかし、それぞれのマスクのフィルターを機械にかけ除去率を測ってみると、98〜99%と高い除去率を出しています。
つまり、マスクの装着方法がみんな間違っていたようです。
正しいマスク装着
マスクを顔に両面テープで密着する実験ではどのマスクも高い除去率でした。
日頃、両面テープを使うわけにはいきませんから、出来るだけマスクを顔に密着するように装着すると効果があるということです。
- ワイヤー部分は前もって鼻のかたちに合わせてから装着する
- 頬はすきまがないようにする
- あごの部分はあまり伸ばしすぎないようよくフィットさせる、
- 自分の顔に合った大きさのもを選ぶ
- つけ終わったもは表面を触らない
マスクは性能ではなく装着の仕方が重要ということですね。
しかし、人は動くのでいつもピッタリとはいかないものです。ちょっと動いただけで隙間ができてしまいます。
四六時中隙間を気にしていないといけないのかというと、そうでもないようです。
インフルエンザウイルスのスペシャリストによると患者の咳の半数からはウイルスは検出されず、検出されてもごく少量であるそうです。
狭いエレベーターや満員電車の混んだ場所、患者に寄り添うなど場所によってメリハリが大事ということですね。
濃度が高いと感じた時ピッタリを心がけるだけでもリスクは軽減出来ます。
接触感染
マスクにはその他、喉を乾燥から守る効果や、ウイルスのついた手から鼻や口を保護する効果もあります。
アメリカのとある研究で3つの感染実験が行われました。
- 風邪をひいた人と15分間話したり歌ったりする
- 風邪をひいた人が触ったコップに触る
- 風邪をひいた人と金網で仕切られた部屋で3日間過ごす
その結果は、1の感染確率が8%、2では50%、3は0%になったそうです。
圧倒的に感染リスクの高いのは手からの接触感染でした。人間は1日のうちに何度も無意識に鼻や口を触ってしまいます。
マスクをつけることで直接触れることを防いでくれるのです。
インフルエンザウイルスは空気中を常に漂っていると考えるよりも接触による感染を警戒する方が大切なんですね。
ガッテンでは、次週2月13日(水)花粉症マスク術についても放送する予定のようです。
花粉症の人は要チェックですね。