「糸川英夫とはやぶさ展」所沢航空発祥記念館

  • 2014年12月9日
  • 2015年10月23日
  • 話題

はやぶさ2が無事打ち上げに成功しミッションを開始しました。
1回目のはやぶさミッションの際は様々なトラブルに見舞われましたが、今回はその経験を生かして無事ミッションを成功させてくれるのだろうと思います。

小惑星「イトカワ」の名前の由来にもなった糸川英夫博士はペンシルロケットでも有名な日本を代表する宇宙開発の代表者です。

糸川博士はまた戦時中、戦闘機開発にも関わりゼロ戦とならぶ名戦闘機「隼(はやぶさ)」の設計にも携わっていました。不思議な偶然ですね。

その先生のロケット開発のきっかけともなったペンシルロケットの実物を展示した特別展が、所沢航空発祥記念館で行われています。

特別展「空から宇宙へ ―糸川英夫とはやぶさ―」

11/22(土)から2015年2/1(日)まで

場所:所沢航空発祥記念館

糸川英夫とはやぶさ

 

展示物の中にはなぜかバイオリンが置かれていました。糸川博士は物理学やロケット工学系の学位を取ったわけでなく、バイオリンの製作過程において独自の理論を論文としてまとめ音響工学の分野で博士号を取得したのだそうです。

バイオリンの製作技術やメカニズムではなく、いいバイオリンの音の波形を調べ同じ波形が出るものを作るという逆転の発想を効かせた音響振動の研究です。

 

糸川博士のバイオリン

 

展示物は、糸川が所有していたペンシルロケット、製作したヴァイオリン、ロケット打ち上げに関する記録や「イプシロン」・「H-2Aロケット」の模型、「はやぶさ」の1/2サイズのレプリカや帰還カプセルのレプリカ、今度上映が決定した「HAYABUSA2」の絵コンテなどもあります。

 

糸川博士のペンシルロケット

 

日本のロケット技術の黎明期を支えた糸川博士の足跡を見られる特別展でした。ハヤブサ、イトカワでわくわくしている子供と一緒に見学してみるとよい刺激になるかもしれません。