中学受験の勉強はいつから?

  • 2014年5月20日
  • 2015年10月23日
  • 小学生

中学受験を意識して、その準備段階として子供を日能研の小学3年のクラスに入れています。

小学3年生ではまだ中学受験対策をする学年ではありませんが、塾主催の中学入試対策セミナーがありましたので参加しました。

今の中学受験で小学6年生の子供に求める能力はどんなもなのかを知っておくことは家庭学習を進める上での参考になります。

 

セミナーでは2014年中学入試の問題を教科別に傾向と対策、勉強法などのお話を聞くことが出来ました。

国語

中学受験では、覚えて書けるだけでなく語句の使い分けなど「語句文法力」が広く問われているようです。ことわざや、慣用句、四字熟語、同音異義語、和語などは辞書に書かれている例文を参考にして日頃からその意味や用法を含めて確認することが必要になります。

 

中学入試に出てくる長文読解では、以前までは重松清さんの作品が多く出題されていたそうです。なので、ひと通り目を通しておくといった対策もできていましたが、最近ではいろいろな作家さんの出題が多くなり絞り込めなくなっているようです。大切なのは初見で読んで読解できる力になってきています。

 

長文読解の問題を攻略していくには算数と同じで課題文に図形や線、目印をつけるなど整理しながら読み進めるのがポイントになるようです。長文読解の苦手な子供は問題用紙がきれいで、実際問題をあまり読んでいない子も多いそうです。

3年生でも、共通テストなど見ていると長文読解が出てきます。

文章を読んで頭のなかにイメージさせてそれをキープする力がないと最後まで集中力が持たないのかもしれません。 長文読解では「キーワードに線を入れながら読む」というのはすぐに使えるテクニックになりそうです。

中学受験の勉強はいつから?

4年生くらいかな・・

と考えていましたが、その前に長文を読めるよう読書量を増やしていくことが大切だと感じました。

算数

中学受験での算数2014年の分野別出題率を見ると平面図形、計算問題、速さ、立体図形、割合、場合と数の論理、規則性、文章題、数の性質、などがバランスよく出題されています。

 

立体図形の特徴は以前よりも想像しづらい図形になっているようです。
計算式自体はそれほど難しいものではありませんが、高度な3次元イメージを浮かべられるかが問われています。

 

文章題は条件が複雑な問題も多くなっており、国語の長文読解と同じく、キーワードを見つけ問題文にラインを引いたり、図や表にして条件を整理して解いていくという力が求められます。

 

中学入試では難問と言われる問題も出てきますが、配点を見ると15~20点。全体の80%くらいは基本を押さえていれば取れる問題になります。
難問を解ければ差をつけることが出来ますが、基本を間違えずに解答できるだけでも平均点を大きく上回ることになります。

 

今のうちから出来ることを考えると、例えば立体図形などはパズルのような遊びの中で鍛えることができます。その場合、解く楽しさを持たせられるかどうかが鍵となりそうです。

ちょうど、最近子供がルービックキューブを見て「やってみたい」と言っていました。そんな「やってみたいという芽」はどんどん育てていったほうが良いのかもしれません。

 

社会と理科

社会と理科は日常の社会生活の中からの出題があり、日頃からニュースに触れ時事問題や社会情勢にも興味を持って接しておく必要がありそうです。

2014年中学入試で社会の出題で多かったのがTPP問題。

TPPの参加国で適当でないのはどの国?

といった出題で、
チリ、ブルネイ、オーストラリア、ブラジル、マレーシアなどからの選択です。

これは、TPPとは何の略か、各国はどこにあるかを知っていて初めて正解にたどり着ける問題です。

 

早速、子供とTPPについて会話してみました。

「TPPって何の略か知ってる?」

「環太平洋戦略的経済連携協定の(環)って何だかわかる?」

「太平洋に面していない国ってどれ?」

こんな感じで話してみると地図帳を引っ張り出してきました。

 

理科は天文イベントなどに注意しておくのが良いようです。
2014年は火星の接近、皆既月食などが予想できます。

天体の出題では、星の点だけが図に表され、「夏の大三角を線で記入し、赤い星にマル、青い星に四角を入れなさい」といった問題もあったようです。

興味を持ってないと覚えられませんね。ふつうは..

これくらいは聞いてくるんだな~、という参考にはなります。

 

最後に

子供が小学3年生ではまだそんな先のことを考えなくても良いかなと思っていましたが、中学受験に直面している方々向けのセミナーに参加してみて、知識の種を植える前の地ならしは行っておいたほうが良いなという印象を持ちました。

ニュースを見て話したり、料理を一緒にやりながら野菜の断面を観察してみたり、子供の見ているマンガから結びつきそうな話題を拾ったり、日常で好奇心をくすぐる手伝いを今のうちから少しづつしてあげることが心の畑を耕すことに繋がるのかもしれませんね。