小学3年生になると、足し算、掛け算をパパっとおこなわないとなかなか前に進めない問題が多くなってきます。
算数の計算力をあげるのに使っていたお魚計算機もいつの間にかどこかへしまわれているようで、1桁×2桁の問題にももたついているようです。
6+7といった足し算でさえ、一瞬考え込んでいます。
まぁ、そのうち覚えるか・・と、大目に見たいところですが、子供のテストの解答用紙を見てみると、最後の方まで届いていません。
時間が足りなくなっているのです。
ゆっくりやれば出来るのでしょうが..ちょっと残念です。
百ます計算も良いけれど
計算問題を沢山用意して時間内にこなさせる練習をするのは大切だと思います。ただ、それは自分が幼いころ一番嫌だったことを思い出してしまいます。
並べられた+-に従って淡々と行う計算ほど楽しくないものはありません。算数が嫌いになる原因を作っていくだけのように感じます。
計算力をつける問題
宮本算数教室の教材、賢くなる算数アプリは以前から時間のある時に子供と一緒に取り組んでいる教材です。パズルが有名ですね。
この中におもしろい問題がありました。
出題例1
A,B,Cの和は25、AとBの差は1、BとCの差は2です。BはAより大きく、CはBより大きいとき、A,B,Cは、それぞれいくつですか。
読解力がないと解けないですね。
子供には、「当たりをつけろ」と教えてみました。
ABC足して25なら、だいたい1/3なので6とか7。
そしたら、
A6
B6+1
C6+1+2
=22
はい違う、次
A7
B7+1
C7+1+2
=25
はい。出た!
こんな感じで次の問題に当たらせます。
出題例2
これも当たりをつけます。
Aを20にすると
Bは20-8
正方形なのでさっきのBを30から引くと18cm。
残念。
つぎ、「ひとつ減らしてみよう」
Aが19
Bは19-8
30-11=19
「おっ!これだ」
と、まぁ、こんな感じの問題が次々と出題されます。
しかも少しづつ複雑になっていくんです。
計算の爽快感
この「当たりをつけて、総当り」系の問題って、低学年のうちはよく出るんです。日能研の3年制向け全国テストでも2回に1回は同種の問題が出ています。
この種の問題の良い所は、問題を読み解き、計算方法を見つける所から始まります。総当りなので計算式は同じです。
何度も同じように足したり引いたりしてるうち、面倒になってすっ飛ばすようになります。
早く結果を知りたいからです。
答えがハマった時の爽快感は子供でなくても気持ち良いですからね。
計算式だけの問題を何問も解く練習も良いですが、1問に複雑な計算式のたっぷり詰まった問題を解かせるのも計算を早める良い練習になりそうです。