中学受験を目指す小学生の保護者向け「わが子に学びの楽しさが伝わる親の関わりについて」

  • 2014年1月21日
  • 2015年11月25日
  • 小学生

「わが子に学びの楽しさが伝わる親の関わりについて」の講演会に行ってきました。

日能研ディスカバリークラブの保護者向けの講演会です。

中学受験を目指す小学生を持つ親の子供との関わりについての内容でしたが、 具体的には、高校や大学、社会が今求める人材はどういうものかというお話でした。

親の関わりについて

詰め込み型から問題解決型へ

これまでの社会が学生に求める能力は、 どれだけ早くどれだけ多く答えるかといったものでした。

そのため、詰め込みや記憶の量、処理能力の早さが基準となっていました。

 

今はそういった流れから、誰もが持っている知識をどんなふうに使いこなすことができますか?

といった問いかけに変化していると言われています。

これは中学、高校、大学や就職試験に至るまで同じ傾向に変化しています。

 

知識を持っているということが今では武器ではなくなってきているのですね。

スマホを使えばいつでも誰もが簡単に答えを拾える時代です。

調べたことを一歩踏み込んで、どう自分なりに利用するかということが大切になってきている現れです。

これは問題解決能力とも言われています。

 

そういえばgoogle社の入社試験も一風変わった問題が過去に出題されていましたね。

 

「電柱は日本に何本あると予想できるか?」

 

この問題は、一見つかみ所のない数を知っている数字を組み合わせることで概算する「フェルミ推定」 で考える問題です。

この場合、道路の総延長( 1,271,572.2㎞ )を調べ出しところから始めて、都会と山間部で平均して40mくらいに1本の電柱と考えてみると、 大体の本数(実際は約3300万本)となるそうです。

他に世帯数から概算させる方法もあります。

 

小学生にフェルミ推定といっても大変でしょうが、 日頃いろんな問を投げかけてみて思考回路を柔軟にしておくことは小さいうちから必要なことかもしれません。

 

中学入試に求められるキーワード

中学入試に求められる人材のキーワードは、 クリエイティブ、イノベーティブ、オピニオンリーダー

私学ではこういった子供を見つけようと設問を練ってくる傾向にあるそうです。

最近の問題は、 「どうやって物を考え、ロジックを組み立てますか?」

というような問いかけが多くみられるそうです。

 

電車の中でよく見かけるシカクいアタマをマルくするでお馴染の日能研の中吊り広告にあるような問題ですね。

 

計算自体は難しいものではないのですが、そこに至るまでのロジックをどう組み立てるかが問われます。

大人でもパッとは答えられないものが多いです。

親子で一緒に、「ああでもない、こうでもない」と考えてみるのも面白そうです。