風邪やインフルエンザ、ノロウイルスなどの感染症が流行っています。
子供の学校でもお休みや学級閉鎖の話を聞くようになりました。
この1月から3月だけで、感染症を引き起こす全体の患者数の9割と言っていましたからこの時期は特に1年を通して免疫が下がりやすいのでしょう。
どんなに気をつけていてもインフルエンザウィルスや細菌には触れるもの。
子供がインフルエンザなどの病気に罹らないようにするためには日頃の免疫アップが欠かせないように思います。
2014年1月20日放送「主治医が見つかる診療所」で免疫力を自己判断できる「免疫力チェック」が紹介されていました。
お子さんとと一緒にチェックしてみると良いかもしれません。
該当する項目の合計点を出していきます。
- イライラしやすい(1点)
- よく眠れない(1点)
- ストレスが多い(1点)
- 冷え性である(1点)
- 肩こりや腰痛がある(1点)
- むくみやすい(1点)
- 風邪をひきやすい(1点)
- 風邪をひくとじゅうしぃうかしやすい(1点)
- 人混みだと体調壊しやすい(1点)
- 疲れやすい(2点)
- 体力が落ちたと感じる(2点)
- 何をやってのも億劫(2点)
- 食欲がない(3点)
- 便秘または下痢を起こしがちである(3点)
- お腹が張る(3点)
点数が高いほど危険度は高くなります。
7点以下の人は問題ありませんが、8点以上の人は黄色信号となります。
16点以上は赤信号で、病気にかかりやすく免疫力回復のために根本的な対策を考えた方が良いそうです。
私の場合は7点でした。日頃、これらのような点を子供と一緒に気にしながら生活することで、 免疫力が下がってないかのヒントとなりそうです。
番組では、免疫力を高めるため日常できる簡単な方法をいくつか紹介していました。
名医たちが実践する免疫力アップ法
小児科医の免疫対策
感染症に罹った小さな子に接する機会の多い小児科医が実践する免疫力アップ法では、 先生がお茶を頻繁に飲む姿が紹介されていました。
これは喉が乾燥しているとウィルスが繁殖しやすくなるからです。
喉に付着したウィルスは10~20分で細胞内へ取り込まれてしまいます。
たとえ付着しても、頻繁にコクっとお茶を飲み込むことでウイルスを洗い流すことができます。 胃へ流し込まれたウィルスは強力な胃酸によって無害化するので問題ないそうです。
また、天気の良い日に散歩などで日光をたくさん浴びるのも免疫力upに効果的です。 太陽光線を30分ほど浴びることで皮膚の下にビタミンDが1日分生成されます。
ビタミンDは骨を強くする他にも免疫力を高める効果があるそうです。
ビタミンDを多く含む食品では、いわしや鮭、さんまなどの魚類の他、
しめじやしいたけなどのキノコ類ですが、食品だけでは一日の必要量が足りないと言われています。
体内のビタミンDの9割は陽の光を浴びることによって作られているそうですから、日光に当たらない日はビタミンD不足になってしまうってことです。
良い睡眠で免疫力アップ
寝る前の一工夫で睡眠が良くなり、免疫力がアップする方法です。
免疫の力は起きてる時よりも寝ている時に高まりやすいと言われています。
風邪を引いたかな? と、少しだるい感じで寝て、翌日すっきり治っているような時は良いのですが、翌朝、具合が悪くなり風邪を引いてしまう時は、睡眠の質が悪くなって免疫が低下している状態です。
良い睡眠をとるポイントは2つ
良い睡眠をとるためには、
体を温めることと、もう1つは鼻で呼吸することです。
体を温めることで免疫を司る白血球の細胞や抗炎症物質がよく働くようになります。
体温を上げるおすすめの簡単な方法では、湯たんぽが紹介されていました。
高齢者や子供の場合は50度から60度の温度のお湯で、
若い人の場合は80度位のお湯で、眠る1時間位前から布団に入れて温めておくというもの。
就寝中、「湯たんぽ」は足の付け根の近く、または脇の近くに置くと良いそうです。
身体の太い血管のある近くに置くことでより効果が高まります。
体温が1度上がることにより免疫力が5割から6割アップするという話です。
また、寝ている間はしっかりと口を閉じて鼻で呼吸することを習慣づける必要があるそうです。口呼吸をすると寝てる間に喉が乾いてしまいウイルスや細菌が侵入しやすくなります。
自分ではなかなか気付かないものですが、
最近の日本人は無意識のうちに口呼吸をする人が増えているようなので注意が必要です。
番組では、自分で確認できる口呼吸チェックが紹介されていました。
自分で行う口呼吸チェック
- 無意識に口が半開きになる
- 起床時に喉が乾燥したりヒリヒリ痛む
- 起床時に強い口臭がする
- 睡眠時によく目が覚める
- 起床時に既に疲労感がある
- 睡眠時に呼吸が止まる
これら6個の質問にのうち1つでも当てはまるようなら口呼吸をしている可能性がああります。
合計数が多いほどその可能性も高まります。
口呼吸を鼻呼吸 にする改善法
口を開けないようにするために行う対策としておすすめなのは口にテープ貼るというもの。
医療用で刺激の少ないテープを使い、しっかり口を閉じてから貼ることがポイントだそうです。ただ、子供の場合は鼻が詰まってよく口呼吸をしていることがあります。
子供には鼻をかむ習慣をしっかり身につけさせたいですね。
幼いうちは、我が家では鼻が詰まるとハナキューチャンで子供の鼻を吸っていました。
掃除機の吸引力を利用し鼻水を吸い取るものです。
口呼吸を改善し免疫力をアップさせるあいうべ体操
口の周りの筋肉や舌の筋肉を鍛える体操が紹介されていました。
- 口を大きく開いて(あー)
- 唇をかみしめて唇を横に開き(いー)
- 口をとがらせて(うー)
- 舌を出して(べー)
これを一日30回程度行うのが目安。
続けていくうちに口の周りの筋肉が強化されて行きます。
これにより自然と口呼吸から鼻呼吸へ改善されるそうです。
免疫のスペシャリスト星野医師が勧めるの免疫力アップ法
番組では星野医師より免疫効果の高い2つの方法を紹介しています。
食事-スルフォラファン
なによりバランスの良い食事を摂るとことが大切ですが、
免疫アップのポイントとなる食材はスプラウトと呼ばれる野菜や豆類の新芽です。
中でもオススメなスプラウトはブロッコリーの新芽ブロッコリースプラウト。
最近スーパーでもよく見かけます。
ブロッコリースプラウトは子供でも食べやすい味かな、と思います。
自宅でも簡単に作れそうですね。
ブロッコリースプラウトの中にはスルフォラファンという非常に免疫力を上げる栄養素が多く含まれているそうです。
免疫力を上げるだけでなく体内に溜まった毒素を出してくれる作用もスルフォラファンにはあるようです。最近では免疫力の他にもガンに及ぼす可能性もあるとして研究が進められています。
スルフォラファンはその他、ブロッコリーやキャベツなどアブラナ科の野菜にも含まれているようですが、通常ブロッコリー100g中約12mgに対して、ブロッコリースプラウトでは約85mgから100mgと10倍近く多く含まれています。
このことから、ブロッコリースプラウトは免疫力を高める食事としてナンバーワンの食材であるというふうにわれています。
入浴-アロマオイル
体を温める38度から39度位のぬるめのお風呂に浸かり、長く入る事で体の芯まで暖めることがいちばん良い入り方だそうです。
さらに効果的なのはアロマオイル。
エッセンシャルオイルをお風呂中に数滴たらすと良いそうです。
アロマの良い香りが自律神経を活発化させ体を整えてくれます。
そうすることで内臓の働きもよくなり、結果的に免疫細胞を活性化させる働きを良くしてくれるというものです。
京都府立医科大学の実験によると、
アロマオイルを使ったマッサージは、普通のマッサージに比べて
白血球、リンパ球、 NK細胞、好中球、ヘルパーT細胞、キラーT細胞がそれぞれ増加傾向にあるという結果が出ているそうです。
マスクではウイルスを完全にブロックできない?
空気中を漂うウイルスなどの細かい粒子はマスクを通り抜けてしまいます。
よって防菌効果の面ではあまり期待できないそうです。
子供の場合、マスクのサイズが合わなかったり、隙間が開きやすくなりますからそこからも簡単に侵入してしまいます。
マスクの効果の最大の特徴は、吸い込んだ空気に湿り気を持たせられる事くらいだそうですが、
保湿効果があるので喉の乾燥を防ぐ目的で着用するくらいの気持ちでいるといいのかもしれません。
空気中の湿度はどれくらいが適切?
インフルエンザウイルスが繁殖しない適正な湿度は大体50~60パーセント前後だそうです。
これよりあまり多く加湿しすぎると今度は結露やカビの発生などの問題も出てきますので注意が必要です。
ネギを首に巻くと効果ある?
これは昔から民間療法として言われていますね。
実際には、睡眠を深くするという効果があるそうです。
ネギには硫化アリルという睡眠を深くする成分が含まれていて、
すこし焼くことにより成分が揮発し、呼吸や身体に浸透して睡眠を深くするようです。
長ネギがない場合や、首にあまり巻きたくない場合には、
玉ねぎをスライスして部屋の隅とかベッドの脇に置くというのも効果があるようです。
その他、レタス、パセリやセロリの香り成分の中にも鎮静、睡眠効果があると言われています。
その他の免疫力アップ食材
ヨーグルト、納豆、キムチなどの発酵食品
免疫の要となるのは腸。体の免疫の6割から7割集中していると言われています。腸を元気にして快適な環境にするような食べ物が免疫の効果アップにつながるといいます。
キノコ類
まいたけ科の中には抗癌効果もあると言われていることから、免疫力を上げるには古くからきのこ類と言われています。
梅干、スパイス
梅は元々漢方薬として用いられていました。
梅に含まれているいろいろな薬効成分により免疫効果があるようです。また、
スパイスには腸管を活性化することで免疫力を高める効果があるとされています。
まとめ
いろいろな感染症から身を守るためには水分をこまめに飲んで喉を乾燥させないことが大切。
一日30分程度の日光浴を行ってビタミンDを補う。
湯たんぽなどを使って普段よりも少し暖かくして休むことで睡眠の質を上げる。
鼻呼吸の癖をつける。
免疫細胞を活性化させるための食事と、入浴を少しだけ工夫してみる。
どれも子供と一緒に実践できそうな方法でした。
いろいろなアプローチをとることで、下がった免疫を徐々に補って行けるのだと思います。