ダニ媒介ウイルスとは、屋外にいるマダニにかまれることで感染すると言われている病原菌です。
SFTS=重症熱性血小板減少症候群という病気を引き起こし、最悪の場合、死に至ることもあるようです。
今まで、確認されていなかっただけかもしれないのですが、最近になって特定されたようです。
ダニ媒介ウイルスの症状
発熱、下痢、嘔吐のほか、血液を固める血小板が減少するそうです。
初期症状は風邪によく似ていると言われています。
2011年、中国で始めて発生が報告され その後アメリカでも発見されています。
日本で始めて確認されたのは1月30日と、ごく最近のことです。
専門家によれば、
感染すると致死率は12%にもなると言われています。
現在のところワクチン、治療薬はありません。
ちょっと見過ごせませんね。
マダニは森林 草むら 公園など日本全国各地で確認されているので誰でも噛まれる可能性があります。
報道では、マダニの姿や特性をよく知っておくことが重要だと言っています。
ダニの種類は世界中では50万種いるそうです。
そのうち日本では1800種類が生息。
その中で、人を刺して血を吸うタチの悪いダニは20種類くらいで、その代表格がマダニです。
特徴は、血を吸う前が3〜4ミリくらいのほんの小さな体長が、血を吸った後では1.5cmくらいに膨らむようです。
人や動物に取り付くと鋭いカギ爪ですぐには取れず、一旦吸い付くと数日から長いもので10日間も血を吸い続けるそうです。
マダニに噛まれても痛みやかゆみなどの自覚症状はほとんどないそうなのですが、アレルギー症状として赤く晴れることがあるみたいです。
噛まれたからといって必ず感染するわけではなく、ウイルスを保有しているマダニにかまれることで感染します。
どちらにしてもあまり噛まれたくありません。
このニュースを見て思い出しました。
以前、森の中に入って遊んでいた時、肌に黒い小さな虫がへばりついていたことを..。
すぐには取れないんです。
指でパチっと弾いてようやく取れていました。
その後、風邪っぽくなったとしても、誰もそれがダニのせいだとは思わないですよ。
SFTSウイルスの潜伏期間
ダニ媒介ウイルス(SFTS)の潜伏期間は6日〜2週間です。
空気感染は無いようですが、血液感染を起こすようです。
人間以外にも犬などの動物にも感染します。
身を守るには?
森など、草木が生い茂っているところに行く際は、肌を露出させないようにすることです。
長袖、長ズボンが基本で、防虫スプレーも効果があるようです。
もし、噛まれても無理にとることはしない方が良さそうです。
ダニを潰してしまうと、ダニが持っている病原体が逆流してしまうことも。
そうなると大量の病原体が侵入してくるかもしれません。
専門家は、そのまま病院へ行ったほうが良いとススメています。
マダニの引き起こす病気は他にもあるようで、1980年代に世間を騒がせていたライム病、皮膚に赤い斑、関節炎や顔面神経麻痺を引き起こすそうです。
また、頭痛、高熱などを引き起こす日本紅斑熱という病気もあり、2011年では全国で190例あったそうです。
さらに、発熱、食欲不振など、
かつては死の風土病と恐れられていたというツツガムシ病。
今ではこの3つの病気は初期であればほとんど抗生物質で治るそうです。
ダニは春から夏にかけて活発になるようなので、山歩きやハイキングの時は特に注意が必要ですね。