パソコンやスマホなどの時の姿勢や、普段の睡眠の仕方によって首の骨がずれてしまっている人が多いそうです。
たけしの「みんなの家庭の医学」によると、一般の男女1302名の首を調べたところ44%の方の首の骨がずれていました。
私もスマホの姿勢はなんとなく心当たりがあります。
寝起きで首がだるく感じることもあったので他人事ではありません。
首にある椎間板
首を支える骨と骨の間には椎間板と呼ばれるコンニャクのような弾力性のある組織があります。
弾力性のある正常な椎間板の場合、クッションのように形を変えて首の骨が神経の通っている脊柱管や脊髄を圧迫しないよう機能しています。
ですが、老化によって椎間板の水分が減り弾力性が失われると、消しゴムのような硬さになってしまい自由に形が変えられなくなってしまいます。
椎間板が固いままで首を後ろにそらしてしまうと、首の前の骨と後ろの骨で脊柱管が狭まってしまい脊髄が圧迫されることがあります。
この骨のズレは姿勢を元に戻すことで元に戻り解消されていきますが、なんども繰り返すことで脊髄自体が劣化してしまうこともあるそうです。
知らず知らずにしている猫背の状態で顔だけ上にあげる姿勢や、うがいをしたり目薬をさすなど顔を上に向ける姿勢など、このような姿勢を繰り返していると弾力性の衰えた椎間板が影響して脊髄を痛めてしまいます。
病名は頚部脊髄症
椎間板の老化は20歳代後半からはじまると言われていますが、これによる初期症状として手足のしびれやつまづきなどがあげられています。
これらは首の骨が脊髄の一部を長期間繰り返し圧迫することで起こります。
首をそらし続ける姿勢を長く続けているだけでなく、寝るときの状態でも症状が悪化する事もあるというので睡眠時には注意が必要ですね。
寝ている間の姿勢が悪いと長時間圧迫し続けることになります。
そんな就寝時に大切になってくるのが枕の高さです。
枕改善法
寝ている状態でもまっすぐ立って上を見上げている状態だと枕が合っていないことになります。
これだと、椎間板がズレてしまい脊髄を圧迫している状態で寝ていることになります。
枕が引くすぎたり、柔らかすぎだったり、また高過ぎても姿勢が前のめりになってしまいます。
適正な枕の高さを知ることが快適な安眠へとつながります。
ポイントとなるのは自分にあった高さの枕を見つけること。
そうすることで首への負担が減り、それ以上症状を悪化させないことにも繋がります。
首の骨のズレを予防する枕の作り方
みんなの家庭の医学で紹介されていた家庭でも簡単に作れる枕の作り方です。
玄関マットと大判のタオルケットを用意します。
どちらも毛足の短いしっかりとした硬さのものを選ぶのがポイントです。
1.玄関マットを三つの蛇腹折りにします。
角はしっかり揃えていきます。玄関マットを下敷きに使うことで程よい硬さに仕上がります。
2.タオルケットも三つの蛇腹折りにします。向きを変えてさらに3つの蛇腹折りにします。
蛇腹折りにするのは後で1枚ずつ外しながら高さを調節するためです。
3.玄関マットの上にタオルケットを乗せます。床と垂直になるようすべての端を合わせます。
準備は以上です。
4.高さ調節
ここから枕を自分に合った高さに調節していきます。
枕に頭を乗せたら両手を胸の前に合わせ膝を立てます。
その状態で横を向き、顔から足までが布団と平行になるよう枕の高さを調節していきます。
枕が高い場合はタオルケットを1枚ずつはぎ取りながら調節していくことになります。
最後に、左右に寝返りをうってみて無理なく寝返りが出れば完成。
そのままカバーや布などにつつめば崩れにくくなります。