朝起きると喉に異変。
ゴクッと飲み込む度に喉の奥が痛痒い感じが続きました。
咳と鼻水も出てきます。
ちょっと疲れが出たのかな?
と軽く考えていましたが、喉に続き、鼻水、鼻づまりです。
喉の奥は相変わらずツライ。
咳き込みだすと、どんどんひどくなりそうでゴホゴホと咳き込みたくなるのを何とか抑えてる感じです。
熱はそんなに感じません。
そのうち若干の頭痛。
こうなると・・風邪ですね。
当初、乾燥を疑いました。湿度計を見ると1ヶ月前より20%も下がっています。
湿度が下がると、ホコリも舞いやすくウイルスの残存率も高まるそうです。
気温の高低差が高まるこの季節、少しの無理が免疫力を低下させウイスルの侵入を簡単に許してしまいます。
特にこの季節、小さなお子さんを持つご家庭ではRSウイルスなどには注意が必要とのことで、この時期の咳、鼻水、喉の痛みを引き起こす病気について調べることにしました。
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風邪のウイルス
一般的な風邪の諸症状の原因は、ウイルスの侵入によって引き起こされる免疫システムの働きによるものです。
喉や鼻の奥に付着した異物の侵入を察知し、粘液で洗い流そうとすることから咳やタンの症状が出ます。
喉の奥が普段から潤っていると、線毛細胞が活発に働いてウイルスの侵入を未然に防いでくれるのですが、乾燥などで繊毛の動きが鈍っているとウイルスの増殖を許してしまうことになります。
一度感染したウイルスには免疫ができますが、風邪を引き起こすウイルスは亜種、変種と種類が沢山あり、免疫が弱る度に何度も罹ってしまうことになります。
RSウイルス
今回一番に疑ったのがRSウイルスです。
ニュースで毎年この時期になると名前を聞きます。過去3年間、9月からの患者数が急増しているそうです。
子供、特に6歳くらいまでの幼児はかかりやすく感染すると重症化してしまう怖いウイルスです。
大人がRSウイルスにかかると、鼻水・喉の痛み・くしゃみ・発熱などの症状が現れます。
RSウイルスは飛沫感染と接触感染で、潜伏期間は2日〜8日。
出しきるまで2〜3週間くらい要します。
小学生くらいの子供が感染すると、すぐに発熱するそうです。
いまのところ、うちの場合それらの兆候はないようなのでこのRSではないかもしれません。
ライノウィルス
代表的な風邪のウイルスです。
大人が引く風邪の1/3から半数はこのライノウイルスと言われています。
秋から春にかけて流行し、頭痛・のどの痛み、鼻詰まり、くしゃみなどを引き起こします。
水のような鼻水が特徴で発熱はあまりありません。
ライノウイルスは変種が多岐にわたり、何度も感染するお馴染みの風邪です。
アデノウィルス
プール熱や夏風邪として有名なのがアデノウイルスです。
扁桃腺が腫れたり高熱が出るのが特徴です。子供の間でよく流行る風邪ですね。
コロナウイルス
喉の痛み、咳、鼻詰まり、発熱などの風邪の症状を引き起こす冬の代表的な風邪のウイルスです。
変種が多く最近中東で話題になっている新型コロナウイルスMERS、ベトナムで大流行したSARSなどの重症化しやすいウイルスもコロナウイルスの変種になります。
その他にも、秋に流行するタイプのインフルエンザウイルスやマイコプラズマ肺炎のようなものも咳、気管支炎や発熱を引き起こします。
今回の症状は発熱はなく、喉の痛み、咳、鼻水だけなのでライノウィルスの症状に似ています。
どこにでも漂っているウイルスのようなので免疫力の低下から罹ってしまったのかもしれません。
咳がひどくならないよう様子見です。
風邪ウイルス対策
鼻風邪などの場合、症状が出始めて最初の二日間が他の人に感染させる可能性が強くなるそうです。
咳などによる飛沫感染は注意したいです。
ドアノブや水道の蛇口、電車の吊革などに付着したウイルスは2時間以上感染性を保ちます。
乾燥しているとホコリも舞いやすく、付着したウイルスを吸い込んでしまうこともあるので体調の悪い時はマスクをして出かけたほうが無難です。
室内は加湿器を出したほうが良いかもしれません。
手洗いは、よく泡立てた石鹸で最低20秒、さらにアルコール系の消毒剤の使用も有効です。
免疫を高めるには?
体温が1度下がると免疫力が4割低下すると言われています。
寒暖差の激しい時期は服装に注意したいですね。
風邪のウイルスやがん細胞に立ち向かう免疫力はリンパ球の働きによるものですが、リンパ球は夜間寝ているときやリラックスしている時など副交感神経が優位になっている時に活発に働きます。
これに対し、身体を活発に働かせる交感神経が活性化しているときは顆粒球が優位となります。
顆粒球とリンパ球のバランスがよいと体調もおだやかなのですが、睡眠不足や疲れが取れない状態だと、交感神経が過剰になり顆粒球が増えてしまいます。
この数が増えると悪玉に変わり身体のあちこちに炎症を引き起こす原因となってしまいます。
睡眠不足やストレスからくる蕁麻疹などですね。
リンパ球は体温にも左右されやすく、高体温ほど活発に働き数を増やすそうです。
身体が冷えて35.9℃以下になると活動が抑えられ顆粒球優位となってしまうようです。
風を引いたら、身体を暖かくして休ませるのはこのためなんですね。
免疫力を高める食品
免疫力を高めるためにはあまり食べ過ぎないほうが良いと言われています。
食事の間には、ある程度空腹を感じていたほうが免疫は活性化するそうです。
その他、簡単に摂れそうな免疫アップに役立つ食品を調べてみました。
にんにく
にんにくに含まれるニオイ成分の硫黄化合物アリシンには代謝の機能を活性化させる働きがあります。
このアリシンは脂溶性で、空気に触れさせると酵素の働きでどんどん活性すると言われています。
みじん切りにして油で炒めると効率良く摂ることができそうですね。
免疫力強化や疲労回復などにおすすめです。
ただし、アリシンには強い酸化作用もあるので胃弱の時は1日1~2片程度とし、食べ過ぎには注意が必要です。
しょうが
しょうがに含まれるショウガールには血行を良くしたり体を温める作用があります。
また、しょうがの辛味成分ジンゲロールには免疫力を高めたり殺菌効果もあります。
風邪の引き始めに摂ると症状の緩和にもなるそうですよ。
食欲不振の時などは消化吸収を高めてくれるので、少しすりおろして隠し味にするのも良いかもしれません。
レモン
レモンに含まれるクエン酸には免疫力を高める作用や疲労効果があると言われています。
スポーツ時にレモンのはちみつ漬け食べることがありますが、クエン酸には糖の吸収を助ける働きもありエネルギー源としてとても良い組み合わせです。
またレモンの抗酸化作用により、活性酸素の吸着やコレステロールの酸化抑制、カルシウムの吸収を助ける効果もあるようです。
鮭
鮭の赤身に含まれるアスタキサンチンはビタミンE、ベータカロテン、リコピンなど脂溶性抗酸化物質が豊富に含まれています。
これは抗酸化食材の中でも最強と言われています。
鮭は古くから「薬食い」とも呼ばれ、風邪予防の食材として親しまれていたようです。
風邪への抵抗力を高めるビタミンAや骨粗しょう症予防にもなるビタミンDなども多く含まれた食品です。
ブロッコリー
免疫力を維持するためには身体の抗酸化が必要ですが、ブロッコリーの抗酸化作用は野菜の中でもイチオシです。
ビタミンA,E,Cを多く含み、特にビタミンCはレモンの2倍も含まれています。
ブロッコリーの中でも最近注目なのがブロッコリースプラウト。
辛味成分が体内でスルフォラファンという物質に変化し、活性酸素を強力に消去したり、解毒作用のある酵素を活性化させることが知られ話題となりました。
風邪を引いてしまったら
風邪に罹ったかなと思ったら、リンパ球の活動を高めるために体温を下げないようにすることが肝心です。
食べ過ぎには注意しながら、効率よく抗酸化性の高い食品を摂ってしばらくは無理をしない方がよいでしょう。
水分補給も大切かもしれません。
咳き込みがひどかったり、数日経っても症状が改善されないようだと、病院で診てもらったほうが安心かもしれませんね。