アイロンがけをしていた妻が手を滑らせてしまい、アイロンを足に落としてやけどを負ってしまいました。駆け寄ってみると赤く線になっています。ですが、幸いなことにそんなに深くはない感じです。水ぶくれも起こしてはいません。
とっさに冷凍庫から保冷剤を取り出してきて患部に当てました。
病院は土曜日でどこもお休み。
火傷は早い処置が肝心と聞いたことがあります。
今できることは?
と考えて、ふと2つのものが頭に浮かびました。
アロエと馬油です。
アロエはベランダで育てていて、馬油も冷蔵庫に入れてあります。
どっちがよいかな~?と悩んでしまいました。
やけどの処置は早いほうが良いのはわかっていて、どちらもやけどに効果があることは知っていましたが、どうしてそれが良いのかまでは理解できていませんでした。
両方をうまく使えばより効果が高まるんじゃ?
と調べてみることにしました。
(ただし、火傷がひどい場合はすぐに病院へ行ったほうが良いです)
アロエの効果
手元にあったハーブ図鑑で調べてみると、アロエの薬効は2つの部分に分かれています。1つは葉の内側の透明な部分、もうひとつは葉の緑色の部分から採れる黄緑色の汁液です。
透明なジェル状のものは、荒れた肌の回復や保水、肌の火照りを鎮めたり、乾いて痒みのある頭皮にも良いとされています。その他、傷跡をキレイにしたり細胞の再生を促す効果もあるようです。
黄緑色の汁液は、小さなやけどや切り傷、湿疹やかぶれなどの応急処置に使えるとあります。
この葉の汁液部分には紫外線による皮膚がんを防ぐ効果もあるそうです。
そういえばアロエ入りの日焼け止めクリーム売ってますね。
wikipediaでアロエを調べてみると、アロエには細胞の再生を助ける効果があり、放射線による被曝火傷の回復にも使われるとあります。
アロエには保湿、再生、その他抗菌性もあるようです。
馬油の効果
馬油は古くから民間薬として利用されています。
やけど、日焼け、炎症、虫刺され、しもやけ、しみ、しわなどの改善に使われてきました。江戸時代に有名だったガマの油のほとんどはこの馬油だったという話です。
馬肉の部分は解熱剤や捻挫の際の湿布として女子柔道の谷亮子選手も愛用していたそうです。
脂の部分は人間に最も近い自然の油として浸透性が良く皮膚を保護する目的で使われていました。
応急処置で最初に塗るのはアロエか馬油?
軽いやけどの応急処置をGoogleで検索すると一番ヒットしたのは「流水を流す」でした。水を流すことで患部を冷やす目的と弱った組織を雑菌などの感染から守るためです。
アイスパックは冷えすぎてしまい、かえって悪化させることもあるようです。
怖いのは火傷による損傷で皮膚のバリア機能が失われていることです。
もし、水疱ができていても潰さないようにとあります。
このことからすぐにアイスパックの使用をやめて流水に切り替えました。
その後、皮膚を保護する目的のある馬油を選んで塗ることにしました。
雑菌による感染から守るためです。
馬油はコーティング目的ですが、他にも炎症を鎮めたり殺菌作用もあります。
アロエは経過を見ながら再生を促す目的で使うと良さそうです。
また、 患部を空気に触れさせないようにすると痛みが静まるとあったのでラップで覆ってから包帯をしました。
このラップ法は賛否あるようですが、あまり深くはググっていません。
素人判断でひどい火傷の場合だと逆効果になるようです。
やけどに馬油を使う前に
病院へはすぐに行かない判断でGoogle先生を頼りに応急処置をおこないましたが、 経過を観察して状態によっては病院へ行ったほうが良いのかもしれません。
軽度のⅠ型火傷の場合と病院へ行ったほうが良いⅡ型火傷は素人では判断が付きにくいと言います。病院へ行く場合は馬油など油ものを患部に塗ってしまうと取り除きにくくなってしまうのであまり使用しないほうが良いようです。患部が破れていたりじゅくじゅくしているような場合も塗らないで医者に診てもらった方が良いでしょう。